コレステロール

40代以上の女性が健康診断でよく気にする「コレステロール」、コレステロールは脂質の1種であり人間の体を作っている細胞やホルモン、胆汁酸の材料になるもので体にとっては不可欠なものです。コレステロールはそのままでは血液に溶けることができないためリポタンパク質(LDL,HDL)に含まれて血液に乗って体の隅々まで運ばれます。体内のコレステロールのほとんどが糖質や脂質を材料にして体内で作られます。食事からは25%ほどです。

一般にLDLコレステロールを悪玉コレステロール、HDLコレステロールを善玉コレステロールと言われてますがLDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを全身へ運びます。HDLコレステロールは増えすぎたコレステロールを回収し、血管にたまったコレステロールを取り除いて肝臓に戻しています。

そんな働きをしているコレステロールですがLDLコレステロールが増えすぎるとコレステロールは動脈の壁の内膜に入り込んで蓄積していきます。そして動脈壁は厚く硬くなってアテローム硬化が進んでいきます。HDLコレステロールも少ないと余分なコレステロールが十分に回収されず溜まったままになります。

脂質異常症はそれ自体に自覚症状もなく放置されがちですが、動脈硬化を進行させ狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞などのリスクを高めてしまいます。

高値のコレステロールは怖がられますが反対にコレステロールが低すぎても病気のリスクを高めます。大切なのはLDL,HDLコレステロールのバランスです。

日本では基準値を少しでも超えるとLDLコレステロール値を下げる薬として「スタチン系薬剤」が処方されます。薬物療法はLDLコレステロールの数値を改善する効果はありますが動脈硬化を進める原因そのものを取り除くことはできません。

また横紋筋融解作用(筋肉を溶かす)をはじめ、看過できない副作用を起こすことがあります。

コレステロールの合成を抑制しようとすると体内ではコエンザイムQ10の合成も抑えられてしまいます。コエンザイムQ10が減少するとエネルギー不足になりやすく、だるさや疲労感が出てしまうこともあります。

コレステロールを下げるからと言って安易にサプリメントを飲むのも心配です。

コレステロールや中性脂肪でお悩みの方はどうぞご相談下さいませ。

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