耳鳴り

耳鳴りになると耳鼻科に行きますが、多くは異常なしと言われ特に薬も処方されません。年のせいと言われるだけのことも多いと思います
耳鳴りの症状は大きく分けると二つあります。

1.自覚的耳鳴り

周囲で音がなっていないのに自分にだけ耳鳴りが聞こえるという状態で、耳鳴りのほとんどが自覚的耳鳴りです。
原因は耳から脳に行くまでの聴覚経路のどこかで音を感じる神経が過敏になっていたり、その逆も考えられます。例えばマイクとスピーカーで電気のコンセントとプラグの接続不良のようだという説もあります。
音は低音のザーザー、ゴーゴー、ジージーの場合と高温のキーン、ピーピー、ミーンの場合があります。

2.他覚的耳鳴り

耳管の周りにある筋肉が痙攣したり、耳管の一部が粘膜に触れることでコツコツ、ブツブツといった音などで、医師が器具を使うことで聞こえる場合があります。
持続的に聞こえる場合、耳の周りにある血管を流れる血液の雑音が聞こえることがあるそうです。

以上は西洋医学的に見た耳鳴りの原因ですが、東洋医学的には耳の不調の多くは肝、胆、脾、腎の臓の効能の失調と関連し、特に腎との関係は密接です。

東洋医学から見た耳鳴り

耳は腎の外竅(がいきょう)で、内で脳と繋がり腎が虚してしまうと髄海(脳)が空虚になり、上の清竅(せいきょう)(目、耳、鼻、口)を養うことができず、無根の火が上がり耳鳴りを引き起こすと考えます。
又精血不足で清竅(せいきょう)を充実できず邪火が上に上り、耳鳴りあるいは目眩を起こすとも考えられます。

少し専門的になりましたが、耳鳴りの原因を中医学的に分析し、体に不足したものを補充していったり余ったものを排除していったりしながら、漢方を使い今ある症状が少しでも楽になるようにお手伝いいたします。