低血糖<血糖値スパイク>
血糖値スパイクとは血糖値が乱高下する症状を言いますがこれを繰り返していると膵臓にも影響が出、血管にも影響が出てきます。
でも現代の食生活では血糖値スパイクを起こすものがいっぱい。
血糖値スパイクの起こる仕組みは、健康な人の空腹時血糖値は約80~90mg/dl。食後1時間後くらいで120mg/dl位まで上昇します。
そしてゆっくりと下がっていきます。しかし大量の糖質の摂りすぎの食事は血糖値が急上昇し膵臓はこれを下げるためインスリンを大量に出し
血糖値は急降下します。血糖値が急上昇したり、急降下したりするとホルモンの分泌や自律神経に混乱をおこし精神的にも肉体的にも様々な症状がでてきます。
血糖値が急降下し低血糖に陥ると眠気やだるさ、イライラ、頭痛、吐き気などといった症状が起きるようになり さらに低くなると震えや動悸、めまい、血圧上昇、脈や呼吸が早くなるといった症状が出てきます。
さらにひどくなると意識障害、痙攣、昏倒することもあります。
昔からよくある話ですが夜中の2時くらいに動悸がして冷や汗が出、「幽霊を見た」というのは、人によって夜食の時間帯にもよりますが、
おそらく「夜間低血糖」を起こし意識がもうろうとしているからかもしれません。
日本の医療は「糖尿病」患者に力を入れ血糖値を下げることばかりに注目が集まっていますが、血糖が下がる「低血糖」状態の方もとても危険な症状です。
そして繰り返される血糖値スパイクによって膵臓が正常に働かなくなり、必要以上に血糖値を下げてしまうようになると「反応性低血糖」という症状がおこります。
やたら眠たくなる、疲れやすい、やる気が出ない、集中力がない、不安、動悸などの症状が出てきます。
病院で検査をしても異常はなし。なのでおおかた、精神科や心療内科に通いうつ病や自律神経失調症と診断され大量の薬を飲んでいる方が多いと思います。
血糖値スパイクを予防
□一度に大量の糖質に気をつけましょう、ドカ食い
大量の白いご飯、麺、パン、砂糖、清涼飲料水(炭酸飲料・エナジードリンク・スポーツドリンク・缶コーヒーなど)を過剰に
摂取していると、血糖値を正常もどすために膵臓に負担がかかり、膵臓がつかれてしまいます。
疲れた膵臓が機能不全を起こすことで、低血糖や血糖値スパイクが起こりやすくなります。
□アルコール、タバコ、コーヒーの過剰摂取
アルコールに含まれる糖質によって血糖値が上昇
タバコやコーヒーなどのカフェイン類は副腎を刺激してアドレナリンを分泌、血糖値を上昇させます。
□ストレス
ストレスがかかると副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌されストレスに対抗しようとします。
コルチゾールは血糖を上げたり体の炎症やアレルギー反応を抑える働きがありますが、過剰なストレスがかかり続けると副腎が疲労しコルチゾールが出なくなってしまいます。
その結果、血糖値のコントロールも上手くいかなくなり低血糖が起こりやすくなります。
□ミネラル、ビタミンの不足
インスタント食品ばかり食べているとビタミン、ミネラルの不足になり、食べたものがきちんと栄養として吸収されません。
特に炭水化物はブドウ糖として吸収できないので結果的に低血糖を起こします。
毎日の生活習慣や食生活である程度低血糖や血糖値スパイクを予防することはできますが、毎日の血糖を安定させこれらを起こさせにくい体質に導いていく漢方もあります。
お気軽にご相談下さいませ。
よくある漢方相談つづき