冷え性
冷え性とは大半の人が寒さを感じない程度の温度でも手や足、下半身、腰など体の一部もしくは全身に冷えがありつらいと感じる状態のことで女性の2人に1人は季節を問わず年中冷えを感じている人が多いと言います。
体が冷える原因
1・熱エネルギーの不足
筋肉量や運動量が少ないため必要なエネルギーが作れない状態でダイエットや胃腸虚弱によって起こることもあります。
☆顔色が青白い
☆疲れやすい
☆胃腸が弱くあまり食べられない
☆食後に眠たくなる
☆肌が乾燥する
☆平熱は35℃台
2・血液のめぐりが悪い
脂質以上症などにより血液がドロドロになると血液のめぐりが悪くなり全身に熱エネルギーを行きわたらせることができなくなります。
☆ニキビなどの肌荒れが多い
☆ほてりを感じることが多い
☆便秘ぎみ
☆肩こりがある
☆青あざができやすい
☆目の下にクマができる
3・自律神経バランスの乱れ
ストレスなどにより自律神経のバランスが乱れて末梢の血流が悪くなり全身に熱エネルギーを行きわたらせることができなくなります。
☆情緒不安定(イライラしたり落ち込んだりする)
☆寝つきが悪い
☆ため息やゲップが多い
☆のどが詰まる
☆胸やおなかが張る
☆下痢と便秘を繰り返す
4・余分な水分をため込んでいる
必要以上に水分が体内にたまることで体を冷やしてしまう、あるいは温めるのを邪魔してしまう状態です。
☆体がむくみやすい
☆下痢しやすい
☆頭痛がおきやすい
☆めまいがある
☆体調が天候に左右される
☆舌がボテッとして歯形がついている
タイプ別の対処法
熱エネルギー不足タイプ
☆消化を助け胃腸を温める食材を摂る・・・・・しょうが、山椒
☆タンパク質を積極的に摂る・・・・・・・・・卵、納豆、鶏肉
☆軽い運動をする
《漢方では・・・》
☆胃腸の働きを高めるもの・・・人参、白朮、茯苓などを配合したもの
☆体を温めるもの・・・・・・・乾姜、呉茱萸、桂皮、当帰などを配合したもの
☆胃腸の働きをよくするツボを刺激↓
血液ドロドロタイプ
☆揚げ物やインスタント食品を控え緑黄色野菜を摂る・・・人参、ニラ、南瓜など
☆青魚・・・サバ、イワシなどを積極的に摂る
《漢方では・・・》
血流を改善する生薬や血管拡張作用のある生薬を配合したもの
☆血流を改善する・・・・・当帰、川きゅう、紅花、牡丹皮、桃仁
☆血管拡張作用・・・桂皮
☆血流を改善するツボを刺激↓
自律神経の乱れタイプ
☆ハーブティや香味野菜を摂る・・・・セリ、シソなど
☆ぬるめのお風呂に浸かってリラックスする
☆ヨガやストレッチなどゆったりとした運動を習慣にする
《漢方では・・・》
☆自律神経を整える生薬を配合したもの・・・柴胡、香附子,芍薬、薄荷など
☆過労の時に反応が集まるツボ↓
水分過剰タイプ
☆冷たい飲料水を摂りすぎない
☆塩分を控えて薄味を心掛ける
☆軽い運動で汗をかく
《漢方では・・・》
水分代謝を改善する生薬や体を温めて血流を改善する漢方薬を
☆水分代謝を改善する生薬・・・白朮、蒼朮、沢瀉、茯苓、猪苓、ヨクイニンなど
☆体を温めて血流を改善する生薬・・・当帰、センキュウなど
☆水の流れを改善するツボ↓
東洋医学では気(エネルギー)、血(血液)、水(水分)が全身をスムーズに循環していると健康でありその流れが滞ると不調や病気が現れると考えます。ツボを刺激することで気血の循環を促し体質にあった漢方薬を選ぶことで状態を改善していきます。お気軽にご相談下さいませ。
(小太郎漢方参考)