不眠と漢方
~不眠、食欲不振、痛みなど~
もしかしたら「病気のサイン」かも?
病気の中には突然発症したり、あっという間に重症化したりするものもありますが、それ以前に体がSOSを発している場合があります☝️
今回は、「不眠」をテーマに、日頃から気を付けていただきたい病気のサインについて考えてみましょう😊
「寝付けない・夜中に目覚めてしまう・眠りが浅い」など、睡眠の悩みも様々です。
不眠症で眠れなくなることはありますが、メンタル疾患や高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、その他治療薬の影響など、もいろいろな状態が睡眠に関わっている可能性があります☝️
不眠が続き、思い当たる原因を取り除いても眠れなさが2週間以上も続く場合は、他に原因が潜んでいることもあり得ます。
当店では、「不眠」はもちろん、その方の体質、日々の生活習慣や食生活、その他気になる不調について、じっくり時間をかけてお話をお伺い致します😊
一つの不調でも、様々な要因が関係していることもあります☝️
では東洋医学で「不眠」のとらえ方をみてみます
不眠の中には
・眠りに入りにくい
・眠りが浅い、多夢
・途中で目が覚める
・一晩中眠れない
不眠の原因として思慮しすぎ(ストレスや鬱)疲れすぎ、怠惰な生活、暴飲暴食など食生活の不摂生があげられます。
中医学において不眠と主に関係する臓腑は「心」「肝」「脾」の3つです。
<心火上炎タイプ>
精神的なストレスや不安から「心」に熱がこもり不眠になる
<肝鬱化火タイプ>
ストレスや怒りで肝が傷み気の流れが停滞して気鬱化火になり上の「心」を犯し不眠になる
舌赤・苔黄
<痰熱内侵タイプ>
余分な水分や熱が体内に停滞、食の停滞で湿が溜まり痰になり痰が熱を生じて痰熱が上へ侵し、心煩、不眠になる
舌苔黄膩
<陰虚火旺タイプ>
体の陰分が不足するため相対的に熱が生じ火の性質が向上し虚熱が「心神」を侵す。焦燥感が強く夜通し眠れない
舌赤・乾燥気味
<心胆気虚タイプ>
思考や決断する力が弱っていて目が覚めやすい。心配性で物事に過度に反応しやすい
舌淡
<心脾両虚タイプ>
体に必要な気や血が不足していて血が「心」を養えず睡眠をとる体力がない。
眠りが浅い、夜中に目が覚める、日中に眠い。
舌淡・苔薄
など西洋医学では眠れないといえば「睡眠薬」がすぐ出ますが、漢方薬はその人の証や症状によって変わってきます。
長く続く不眠は漢方薬で。ぜひご相談くださいませ。
参考情報:時事メディカル